5月20日 (水)  大銀杏の樹

17日、娘が三歳の時から3年間お世話になった「さかえ保育園」50周年記念の行事に呼んでいただいて歌ってきた。
矢切の渡しの近くにある市川市北国分に娘とふたりで移り住んだのは、ちょうど私が三十歳の頃だった。
昼間は月曜から土曜までビルの窓ガラス清掃、夜は週三日定時制高校の講師という綱渡りのような毎日。
中型のバイクの後部座席に娘と仕事道具を乗せて朝一番に娘を保育園に預け、仕事を終えて夕方とっぷり日が暮れてから迎えに行く。定時制高校へ行く日は、友人にお迎えを頼んで夜中まで預かってもらった。
ここまで書いて、う〜、なんてひどい親!とあきれてしまう。よくもグレないでまっすぐに育ってくれたものだ。
我が子のように娘を慈しんでくれたさかえ保育園の園長先生をはじめ、先生方、そして親友のせっちゃんに心から感謝している。
一緒に行事に参加した娘と夕ご飯を食べながら、「ガキってほんとかわい〜。子どもを育てるのってきっと超おもしろいよね。そんなチャンスもったいないから私は子どもといつも一緒にいるお母さんになりたいんだ」と娘がぽつんと言った。「うん、うん、そりゃあそうよ」と答えながら胸が締めつけられる思いがした。
娘よ、いい子に育ってくれてありがとう。