2月17日 (日)  福島ツアーレポート その3

2月4日(月)
7時半起床、8時出発。
まずは車で15分ほどのところにある温泉「若松屋」へ。
9時半頃出発、途中東北自動車道SAで腹ごしらえ。
10時45分頃、福島市音楽堂に到着。
音楽堂の正面玄関の入り口付近は工事中(?)で、みぞれが降る中マスクをした女性の警備員が誘導をしていた。後で聞くと、植え込み周辺を除染中とのこと。作業員も誘導員も普通の格好で、土をほじくり返しているようにしか見えないアレが除染とは?
音楽堂周辺をぐるぐる周り、ようやくホール搬入口に到着すると、音楽堂の次長、高荒さんが迎えてくれた。高荒さんは、伊藤文夫さん宅でのコンサートも聴いてくださっていて、のぼり窯の火入れの時にもお会いしている。今回偶然このホールでコンサートをすることになったが、いろいろと便宜を図ってくださって、とっても助かった。楽器と荷物を搬入してすぐにリハーサル。
リハーサル終了後、控え室で福島市の実行委員会のみなさんと初顔合わせと打ち合わせ。電話で何度かやり取りをした佐々木慶子さんは明るくてとってもパワフルな女性。自然食のお店をなさってる方は、手作りのお赤飯、サンドイッチ、お味噌汁を差し入れてくださった。どれも美味しく、滋味たっぷりのお味噌汁が身体に染み渡るようだった。
13時開演。
実行委員長の佐々木慶子さんのご挨拶。

セットリスト。
1セノヤ(アカペラ)
2ふるさと〜京成線
3ありのままの私
4わたしと小鳥とすずと
5生きようよ
6ありがとういのち
7そのままで大丈夫
8祈り
9新相馬節
10会津磐梯山
11チンドアリラン
12ミリャンアリラン
13ウナイノチカラ
アンコール ローズ
武藤類子さんご挨拶。

終了後ロビーでCD販売とサイン。今回CDはアルバムは全部福島価格の2千円。この日も飛ぶように売れました。
片付けを終えて16時頃ホールを出発。一旦佐々木慶子さん宅で休ませてもらおうと車で向かう途中、運転手兼スタッフの清水君がチョコレートをかじった時に歯が割れ、歯科医院で応急処置を受ける。治療後、夜の会場FUKUKANいやしカフェへ。
FUKUKANいやしカフェは、大学留学のために日本に来られてから、縁会って福島で約30年暮らしているチョンヒョンシルさんが昨年11月にオープンされた韓国料理のお店。日本と韓国の架け橋になりたいというという彼女の願いが、地元の方たちに支えられて大きく広がっている。
コンサートの前に18時半から食事。私たちもお客さまと一緒にご馳走をいただく。本格的な韓国家庭料理はどれもとても美味しくて、とりわけエゴマのスジェビ(すいとん)のやさしい味に身体が喜ぶ。食後の伝統茶サンファ茶で、冷えた身体がぽかぽかに暖まった。
19時半開演。
佐々木慶子さんのご挨拶。

セットリスト。
1あなたが笑っていると
2コヒャンエポム〜ふるさと〜京成線
3せつなさのむこう
4そのままで大丈夫
5あなたの墓のそばに
6ひでり
7珍島アリラン
8ミリャンアリラン
9新相馬節
10会津磐梯山
11オギヤディヤ
アンコール 朝露、イマココニイルヨ
最後にチョンヒョンシルさんのご挨拶。

30名余りのお客様はほとんど女性ばかりで、泣いて、笑って、歌って、踊っての大盛り上がりだった。
CD販売、サイン会、写真撮影会が終わり、22時頃お店を後にして、佐々木慶子さんのお宅へ。
近所に住んでいる梨とお米の農園のイチコさんも寄ってくださって、慶子さんの手料理で乾杯。イチコさんとは初対面だが、原発事故の直後私が出演した三鷹でのコンサートの収益金のカンパを基に、南相馬の避難所にシャケや佃煮を買って届けてくれたと聞いた。避難所のみなさんがとっても喜んでくれたと聞いて嬉しかった。
矢野さんがリズとあだ名をつけた慶子さんは、年齢を聞いてとても信じられないくらい若々しく活動的でチャーミング。反原発を訴えるために、2011年に無所属で県議会選挙に立候補したが、残念ながら落選したそうだ。数年前チョンヒョンシルさんの講演を聞いて韓国語教室の生徒になり、今ではすっかり韓流にハマっている。原発のこと、韓流ドラマのことなど話は尽きなかったが、まだまだ続くツアーために24時頃就寝。

写真1 福島市音楽堂
写真2 武藤類子さん
写真3 FUKUKANいやしカフェ

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