2月24日 (日)  福島ツアーレポート その5

2月6日(水)
9時頃起床。たっぷり眠って体力も回復。心配だった喉の調子もまずまず。
朝ご飯を食べて10時半頃出発、近くの温泉へ。寒さと移動でかたまってた身体がかなりほぐれた。
その後、福島市音楽堂のコンサートにも聴きにきてくださった内山さんのお店「セピアバード」http://www.geocities.jp/sepiabird211/index.htmlでコーヒーをいただく。自然の中にポツンと建つお店の中は、コーヒーの香りがいっぱいにたちこめて、EIFLのオーディオからは内山さんお気に入りのJAZZナンバーが流れ、大きな窓から見える雪に埋もれた竹林は一幅の絵のようだ。郡山で音響をやってくださった長谷川さんも仕事の合間に遊びにきてくださって、さっそく編集して持ってきてくれたライブ音源を聴かせてもらった。生演奏を聴いているようにクリアで迫力がある。長谷川さんの腕なのか、オーディオのせいか。きっとそのどちらも。
あんまり居心地が良くて時間を忘れそうになるが、13時半頃いわきに向けて出発。サナエさん、長谷川さんともここでお別れ。
須賀川からいわきへ向かう国道は、思ったより雪が多くて速度を上げられなかったので、いわき市に着いたのはちょうど16時だった。腹ごしらえをしてから、大急ぎで会場に音響機材を搬入、セッティング、サウンドチェック。
この日ソロモン諸島で起きた地震の影響により津波警報が発表されたため、10人近くの方から、楽しみにしていたけれど聴きにいけないという連絡があったらしい。17時半の津波発生予定時間には、大きな津波は起こらず、みんなほっとする。60席の会場はちょうど満杯になった。
18時開演。ギャラリー界隈のオーナー佐藤繁忠さんからご挨拶。続いて友人の陶芸家・伊藤文夫さんからも一言。
セットリスト。
1翼
2ふるさと〜京成線
3せつなさのむこう
4ありがとういのち
5そのままで大丈夫
6祈り
休憩
1星めぐりの歌
2あなたの墓のそばに
3ひでり
4珍島アリラン
5ミリャンアリラン
6新相馬節〜会津磐梯山
7ローズ
アンコール
What a wonderful world

2011年の5月の初め頃、いわき市にひとりでボランティアに来たのを思い出す。小名浜地区で瓦礫撤去と浸水した家の掃除のお手伝いをした。あれから約2年経って、町はかなり明るくなったように感じた。壊れた建物はなおすことができても、水が、空気が、見えない放射能に侵され続けているということを、忘れてしまいそうになる。海の幸が自慢だったこの土地で、地魚を食べられないとは...。
終演後、佐藤さんの家族、伊藤さん達と、ファミリーレストランで軽く打ち上げ。
この日は湯本温泉にある旅館に宿泊。山間にある宿に着いたのは10時半。この日二度目の温泉でゆっくり身体を癒して、12時前に就寝。

写真1 雪の勢至堂(伊藤さん宅)
写真2 ギャラリー界隈コンサート
写真3 伊藤さんの作品「祈り」

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