Diary 2013. 3
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3月5日 (火)  福島ツアーレポート その6

2月7日(木)
10時出発、田村市に向かう。
11時半頃、田村市の障がい者の就労支援事業所「まち子ちゃんの店」に到着。田村市は福島第一原発から真西に20km〜50kmに位置している。「まち子ちゃん」のモデル(?)鈴木絹江さん他、お店の利用者のみなさんや職員、武藤類子さんたちが迎えてくれる。
原発事故の直後、事業所を一時休止して、絹江さんたちはヘルパーや職員とともに2台の車で奥会津へ避難するが受け入れ態勢がなく、最終的には新潟県まで避難したそうだ。
ここの目玉商品、手作りクッキーと手作りごまクッキーをいただく。ごまクッキーは、程よい甘さで後を引く。ビールのおつまみにも良さそう。お土産に40個ずつ買う事にした。
一休みしてからリハーサル。50人くらい入るスペースは、けっこう響きが良いので、音響機材は使わないことにする。
13時過ぎ、郡山から黒田節子さん、橋本あきさん、若泉みつさんたちも来てくれる。みつさんは郡山で初めて私の歌を聴いてくれて、山尾三省さんの「祈り」を聴いて大変感動されたそうで、5日の会津若松のコンサートにも来てくださった。私へのお礼に、みんなで「かんしょ踊り」を踊ってくださるために駆けつけてくれたとのこと。
「かんしょ踊り」の「かんしょ」とは、「気が違う」、つまり、一心不乱、無我夢中で踊るという意味。江戸時代から続く踊りだが、あまりにエネルギッシュで下品と明治政府に禁じられた。「この踊りの激しさ、強さ、集団で繰り返す迫力が為政者をおびえさせ、いろいろ干渉がなされてきました。が、いまでも、この踊りは、何世紀もの風雪に耐えて生き残っています。これが本当の福島の力でしよう…」と武藤類子さんは言っている。
14時、開演。
鈴木絹江さん、武藤類子さんからご挨拶。

セットリスト
1あなたが笑っていると
2ふるさと〜京成線
3ありのままの私
4私と小鳥とすずと
5生きようよ
6そのままで大丈夫
7ひでり
8珍島アリラン〜ミリャンアリラン
10新相馬節〜会津磐梯山
11ウナイノチカラ
アンコール
朝露

後半の「会津磐梯山」で、みつさん達が赤い衣装で登場、観客をグルグル取り巻くようにかんしょ踊りを踊ってくれた。とても単純だけれど力強い振りは、下品どころかとても優雅で色っぽくもある。重い病気を患っていたというみつさんも、息切れもしないで華麗に踊っている。
ラストは「ウナイノチカラ」。
寿のナビィが書いてくれた詩は、原発をなんとか止めるためにがんばっている福島の女たちにぴったり重なるように感じる。かんしょ踊りを踊ってくれた「福島の女たち」に感謝をこめて歌った。
アンコールに類子さんのリクエストの「朝露」。この歌は、どこに行っても意外と良く知られていて驚かされる。やはり名曲なんだなあ。

終了後、いつまでも続く写真撮影会がやっと終わり、後片付けをして、お店のすぐ目の前にある手打ち蕎麦屋さんで打ち上げ。最後まで無事に歌い終えて本当にほっとする。

写真1 鈴木絹江さん
写真2 かんしょ踊り
写真3 まち子ちゃんの店のみなさんと

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